2014年3月アーカイブ
ひと月前の話で申し訳無いですが、朱鷺が七輪の里珠洲市に飛来してきておりました。
鍵主工業が原料を採掘する山の下流に広がる田園に2週間ほど滞在していました。
意外なのが、人間の生活圏に入り込んでくる事。
朱鷺を追いかけているカメラマンに伺った所、元々人に育てられた鳥だからとのこと。
写真でわかるでしょうか、背中に居場所を知らせる無線のアンテナがついてます。ラジコンではありません。
それにしても近いそうで、自慢の超望遠レンズではアップになりすぎるとか、里山里海では朱鷺に危害をあたえる者もなく、安心しているのでしょうか。
休みの日には沢山のカメラマンの方がいらっしゃっていました。
100万はする望遠レンズと50万はしそうな三脚・・・この日のこの通りのカメラ機材合わせたら2000万は行っていたと思います。
「チルチンびと2014年冬78号」にて京都Hibanaの松田直子さんが寄稿されています。
その中で、私、鍵主工業社長 鍵主 哲 が開発に加担した七輪が紹介されています。
何気なく紹介されていますが、それまでの常識をくつがえすブレイクスルーを果たした七輪です。
これまでは、木炭は1個では着火して燃え尽きることが出来ないと言われていたそうです。
その常識に挑戦し、この七輪の中で着火剤を使って木炭に着火、燃え尽きる事ができる七輪が完成しました。
実用性・・と言うよりクヌギ炭の美しく燃えるさまを愛でる七輪と言えます。
上手に燃えさせると、クヌギ炭そのままの形の白い灰が残ることがあります。
線香花火で火玉を最後まで落とさずに燃え尽きさせた時のような歓びがあります。
柴田書店 日本料理の基礎焼き物と塩の本にて、当社の珪藻土七輪の紹介を頂きました。
取材時は、料理の専門家から見た様々な知見を教えていただき、とても勉強になりました。
ありがとうございました。
柴田書店 日本料理の基礎焼き物と塩の本
http://www.shibatashoten.co.jp/detail.php?bid=00617800
七輪というより、七輪の材料の珪藻土が主役ですが、丁寧な取材をしていただきました。
七輪の里、鍵主工業の窯はトンネルキルンと言って24時間稼働しています。
窯焚き職人が休むと、社長の私が代わりに入ります。
窯焚き職人希望者募集中です。
![]() 珪藻土ピザ窯DOGAMAの魅力は断熱性。 パンが焼けます。 通常のピザ窯ですとこのような温度の上げ下げは出来ません。 高い断熱性能とコンパクトな窯だからこそ出来る技です。 |
DOGAMAは鍵主工業にて製造しています。 珪藻土ピザ窯 DOGAMA-K2 |
七輪作りは、乾燥・焼成という行程で沢山の燃料を使います。
特に珪藻土は、断熱性を発揮する由来である細かな穴に水分が入り込んでいるため、乾燥に沢山の燃料が必要です。
暖かい地方なら自然乾燥も可能ですが、七輪の里能登は雪国。
写真の配管、断熱のために巻いたグラスウールがボロボロになっていますが、6年前燃料高騰の時に背水の陣で設置した省エネ設備です。
予想以上の活躍をしてくれました。
すべて価格に転嫁していくという方法もありますが、なんの努力もなしにそんなことをするのは失礼だと考えてしまうのは日本人の悲しい性でしょうか。
6年しか経っていませんが、品質改良の為、さらなる改修が始まります。
能登島に能登和倉万葉の里マラソンの参加者に振る舞われる焼き牡蠣に使われる大型七輪を納品してまいりました。
昔に納品させていただいた七輪をあわせて200台以上倉庫にありました。
こういう所があると、コンロの改良にとても役に立つ情報があります。
風口が取れている七輪がいくつか見えると思います。
風口の金属が錆びてとれてしまいました。
これを見て、風口の金属をサビに強い金属に変更しています。
昔から何も変わっていないように見えるかもしれませんが、鍵主工業の七輪は、しずかに進化を続けています。
ポーラスセラミックス炭火コンロ BQ22 8~15人用 網付
若い丹頂鶴がはぐれたのでしょうか。
私どもが珪藻土を採掘する原料山の直ぐそばの里山で餌をついばんでいました。
よほど居心地が良いのでしょうか3週間以上ここにいます。