珪藻土切り出し七輪について

奥能登珠洲市にのみ作られている珪藻土切り出し七輪の歴史は室町時代から確認されています。
当時は、揚げ浜式製塩場で濃縮された海水を煮詰めるかまどの断熱材として使用されていた事が遺跡からわかりました。

奥能登珠洲市の珪藻土層は2千万年前に堆積したとされ、均一に深い層が形成されているのが特徴で、この珪藻土の層に坑道を珪藻土ブロックを切り出しながら掘り進む事から切り出し製法と呼ばれています。
次々と新しい技法が生まれ陳腐化していくなかでこれ程の長い間生産が続けられているとおり、現代においても炭火とは最高の相性の焜炉です。

珪藻土(けいそうど)は、珪藻と呼ばれる植物性プランクトンの堆積した土です。
この珪藻はその名の示すとおり、珪素(シリカ)という材質で殻を作るプランクトンです。
珪素は、陶器の材料としても使われる耐火性のある素材です。
しかも殻なので中は空洞です。この空洞が沢山の微細な空気室を大量に作り優れた断熱性を発揮します。

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切り出し焜炉は、珪藻土層をそのまま切り出して、塊を崩さずにそのまま形を削りだし焼成する為、この空気の層が一切壊れずに保たれたまま焜炉になるので断熱性に優れているほか、職人自らが手入れをした専用のノミで仕上げる為、出来上がりの表面が滑らかで美しいのが特長です。

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太古の海にロマンをはせ、大昔から連綿と受け継がれた技法と共に炭火焼の旨みを存分にお楽しみください。