珪藻土の断熱性能
珪藻土の、と言うより珪藻土製品の断熱性能は製造方法と珪藻土の質によって異なります。
一般的にはテレビでおなじみの切り出し製法が最も断熱性能が良いと言われておりますが、実は切り出しより断熱性能の良い製法が存在します。
品種 | かさ比重 | 熱伝導率 kcal/h・m・℃ |
切出し |
0.6 | 0.14 |
A1 | 0.47 | 0.11 |
A2 | 0.5 | 0.15 |
B1 | 0.62 | 0.15 |
B2 | 0.67 | 0.17 |
これは、工業用断熱レンガ企画の並サイズ230×114×65mmのサイズで計測したもので、熱伝導率(断熱性)は数値が小さいほど断熱性能が良いことを意味します。
A1~B2はJIS規格で定められた珪藻土断熱レンガの規格で、数値は当社で製造したレンガの実測値です。
比較用の並サイズを作る方法が無かったので、練り七輪の製法の断熱性能はこの時は計測できませんでした。
しかし、後日比較的形状の違いの少ない練炭コンロで比較試験したところ、当社の練り七輪のほうが切り出し七輪より断熱性能がわずかに良いのではないかという結果が出ています。
当社のポーラスセラミックスコンロBQシリーズはB2規格の珪藻土断熱レンガを使用しています。
断熱性能だけで行けばA1かB1あるいはA2と言うことになりますが、切り出しより強い耐久性能を求めているためB2規格を使用しています。
ただし、七輪の形状や構造によって最終的な七輪の性能が変わります。